草の描き方   
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    1.  ダーマトグラフで描く  (ダーマトグラフなど画材についてはこちらをご覧ください)





       上の草の絵をダーマトグラフで描いてみます。この絵は、絵具を使って樹木や草を描くときの基本となる描き方です。非
      常に大切な練習ですから、下の説明を理解して、しっかり習得してください。
       この描き方ができないと樹木や草が描けない、と言えるほど大切なものです。
       

   細く長い草の集まりです。ダーマトグラフの芯の平らな部分を使って描き
  ます。力の入れ方を変えて、濃淡をしっかり表現しましょう。




       次の絵は短い草の茂った様子です。茂みの明るい部分と陰の暗い部分を塗り分けます。
       初めに陰の暗い色を塗って明るい部分の形を決めます。その後、少しずつ濃淡をつけていきます。

               この暗さで明るい部分の形を作る    草のかたまりを描くのはこの色ではなく この暗い色です
        

 




       上の絵が描けたら、初めの二つの絵を先ほどと同じ描き方でダーマトグラフを使って描いてみてください。灰色の濃淡だ
      けで描きましょう。 絵具と違って、ダーマトグラフでなら、ゆっくりと考えながら形や濃淡などを描いていけます。

       一番明るいところは何も塗りません。まずはじめに薄く全体の草の形を描いていきます。
       次に、少し暗い部分を塗ります。絵をよく見て、少しずつ暗い部分を塗って形を整えていきます。

       最後に一番暗い部分と、上の絵のような細い草を描いて完成です。


  2. 絵具で描く

      
     












     ダーマトグラフで練習した草を、今度は絵具を使って描きましょう。難しいと思われたら、初めは灰色一色の絵具で、ダー
    マトグラフのようにゆっくりよく考えて描いてもいいでしょう。
     練習に入る前に、どんな色がどのように塗り重ねてあるかを納得いくまでよく見てください。緑にしても茶色にしても、ど
    の色も一度で終わっているわけではありません。薄い色を何度も何度も重ねて塗ってあるのをよく見てください。

     絵具の場合も、ダーマトグラフと同じで、明るい部分の草はその向こう側の草の暗い部分の色で形を描きます。

     初めは明るく薄めの色で、次いで濃さや色の違いを重ねて仕上げます。くれぐれも、しっかり乾いてから塗り重ねることを
    忘れないで下さい。

     明るい部分は最後まで白く残し、それでも色がほしい場合だけ、わずかに色をつけます。

     くり返しますが、重ねて塗るのは同じ色ではなく、その都度違う色を作って塗るのです。

     どちらの絵も部分的にダーマトグラフを使っていますが、これは色を塗る前に描いておきます。

     大切なことをもう一つ。広い面積をべったり塗るのはよくありません。それは淡彩画の時だけです。草の形を意識して筆の
    先を立てて描きましょう。筆に含ませる色の量は少なめです。

     この手順は、こんもりとした樹木が重なった森や林の場合でも同じです。しっかり練習してください。













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