五重塔・三重塔の描き方


                            
                                    


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   ■ 塔を描く前に、建物のある風景を描くときの基本となる、次のような事柄が理解できていなければいけません。
   「屋根の傾き」「地面と接している線」それらがどのように見えるか。そのことを意識して見ることが大切です。
    次はその一例です。見る角度によってさまざまな形になることを理解してください。



  ■ さて、五重塔、三重塔を描いてみましょう。
    はじめに、鉛筆でうすく形を完成させ、そのあとカーボンとサインペンで完成へ描き進めます。
    なお、スケッチの場合は形を下書きすることはなく、いきなりダーマトグラフなどで描いていきます。
     (カーボン、サインペン、ダーマトグラフなどについてはこちら

  ■ 自分の感覚で塔の形を描くことができればそれでよいのですが、うまく描けない場合は次の手順で描いてみてください。


   このような角度で見た場合の描き方です。

 
 
 このような見え方の場合は、あとに練習する「寺の屋根の描き方」が応用できます。


  
  
   1.初めに、最上層の屋根全体の大きさA~Bと、その
   傾きを描きます。



  
 
  2.次に、A点からDの傾きを、B点からCの
   傾きを描きます。

 
  
 
  3.今描いたDの線に平行して、B点からEの線
   描きます。
    同じように、Cの線に平行して、A点からFの
   線を描きます。
  4.さらに、下図のアとイを、ウとエをそれぞれ結びます。
     ア・・CとDの交わった点  イ・・EとFの交わった点  ウ・・DとFの交わった点  エ・・CとEの交わった点

    四角い屋根の対角線を結んだことになります。

    そして、二つの結んだ線の交わったところG。これが塔の中心です。
  5.中心が決まれば、寺の屋根の描き方と同じで、屋根の高さを決め、左右に三角形を描いて最上層の屋根の部分の形は完成です。
    あとは、その下の壁の部分、そして各層の屋根と描き進めます。


  壁の描き方は、見えている屋根の巾Aに比べて、その同じ面の壁の巾Bがどれだけ
 かを見ます。
  次に、その壁の左右の位置、例えば、二つの壁の角Cが屋根のどこにあたるかを見
 てその位置を決めるのです。

 
  
  
   また、壁の高さも重要で、屋根の高さとの割合で決めます。
    次の層の屋根も同様にして描きましょう。
  6.全体の形に間違いがないことを確かめたら、ここからはカーボンとサインペンで各部分を詳細に描いていきます。

  7.屋根の下の組物といわれる複雑な部分は、図1のように簡単な場合にはよく見て描くことができるのですが、図2のように
   複雑な場合はそのとおりには描けません。
    ですから、ある程度離れた位置から描くのであれば、図3のように□の形を組み合わせて表現すれば、だいたい大丈夫です。
    図1                     図2                    図3
       
 
     


  8.相輪は、図のように鉛筆でうすく2本の
   線を描いてサインペンで描き進めます。
    水煙は、塔によって形、模様が違うので
   よく見ましょう。



■ 繰り返しますが、最初の段階で左右の屋根の傾きを
 正確に描くことが大切です。
  ここが間違っていると、すべてがうまくいきません。

         
                     
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